日本にできるカジノの基礎知識

カジノ施設はどこにできるのか?

日本では、カジノは禁止されていましたが様々な法律ができたことによりこれから合法になる可能性が高くなります。

ただ、多くの人はそれ以上の情報を知りません。
パチンコや競馬のような感覚でどこにでもできるのではないかとの考えもあるかもしれませんが、実際には全く違う実体がそこにあります。

まず場所に関しては、まだ明確には定められていないもののかなり広い土地を必要としますので茨城県や和歌山県あるいは北海道といった地方都市につくられる可能性が高いです。

しかも、県庁所在地の近くではなくかなり辺鄙なところにできる可能性があります。
このように、様々なところにできるわけですがいずれも飛行場から遠いといった問題点があります。

また、ほかの観光施設と近くはないためいかに魅力的な娯楽施設にするかが重要になってくるでしょう。

マカオをイメージすればわかりやすい

IR法案が考えているところでは、単にカジノ場ができるわけではなく総合的な娯楽施設ができるとされています。
例えるならば、大きなショッピングモールの中にギャンブルができる場所があるようなものです。

それだけでなく、ホテルや飲食店ができることも考えられています。
イメージとしては、マカオなどがこれに該当するでしょう。

マカオは、アメリカのラスベガスなどとは異なり総合的な娯楽施設になります。
単にかけ事をするだけでなく、それ以外の面で楽しむことができるのが大きな魅力になります。

では、日本でどのように決定されているかといえば、特区と呼ばれるところを作りそこを専門的な娯楽施設にしようとする計画があるわけです。
ただ、2019年の段階ではほぼ何も決まっていない段階ですので何とも言えない部分はありますが目指すところはそのようなところでしょう。

東京なども特区の対象になりますが場所がないことから実際に作り上げるのは難しいといえます。

お客は日本人ではなく外国人観光客

どちらかといえば、海ぞいなどにつくり多くの人を招き入れるのが目的になります。
しかも、お客さんになるの日本人ではなく外国人観光客とされています。

なぜこのように外国人観光客ばかりを取り込もうとしているかといえば、日本のGDPを増やしたいからです。
GDPを増やすためには、国内で消費が必要になりますが、今までのように外国人観光客が来て買い物をするだけでは足りません。

もちろん、全く来ないよりはきた方法がインバウンド的にはよいのですがそれだけではなくもっと本格的にGDPを増やすとすればやはりたくさんのお金を落としてくれないと困るわけです。

カジノでは、一人当たり1億円以上を使うような人もいますので、うまく呼び込むことができればかなりGDPが上がってくるでしょう。
日本政府の試算は、およそ1年間で10兆円ほどGDPが上がるとしています。

実際GDPはどれぐらい上がるのか?

ただ、実際にそれほど上がるかといえばそのようなことはないでしょう。
そもそも、日本にはそのようなお客さんがくる可能性はそれほど高くありません。

もちろんくるかもしれませんが、マカオやラスベガスなどのように定期的にくるとは考えにくい部分もあります。
そもそも、周辺に観光スポットなどがなければなかなか来日ないでしょう。

ちなみに、GDPを上げるにしても節約することを考えていませんのでまずその点も同時に行う必要があります。
GDPを増やすのもよいですが、結果的に無駄遣いばかりをしている現状をかんがみると決して娯楽施設をつくることが妥当とは言えません。

成功が確実なものならば問題ありませんが、まだ手探りの状態で行っている。
ですので、結果的にうまくいくかどうかは誰にも分りません。
このように考えるならば、もう少し時間をかけながら進めていくのが一番よいでしょう。

当初の目標では、東京オリンピックに間に合わせる予定でしたが2018年の段階でようやくIR推進法案が通過したことを考えれば、2020年に会場ができあがることはまずありません。